ARABAKI その1
8ヶ月ぶりのロックフェス参戦だ。
フェスという日常からかけはなれた場所・時間の中で、
たくさんのアーティストからの色々なメッセージを込められた音楽を聴くことで、
生活をするために一生懸命生きているだけの日常では忘れてしまいがちなことを思い出させてくれる。
ARABAKI ROCK FEST.06'
観戦した全アーティストの感想を書きました。
とても文章が長くなっています。
アーティストごとに書いているので好きなとこだけ読んで下さい。(ペコリ)
ってそんなわけなので、
先に観戦したアーティストのリストをだだだっと書きます!
[初日]
サンボマスター
日本脳炎
木村カエラ
音速ライン
KOOLOGI
ohana
うつみようこ
ACIDMAN
THE PREDETORS
忌野清志郎
[二日目]
髭-HiGE-
銀杏BOYZ
SPARTA LOCALS
EGO-WRAPPIN'
東京スカパラダイスオーケストラ
BOOM BOOM SATELLITES
the pillows
*************************
ここからレポート。
[初日]
【サンボマスター】
サンボマスターは平和を訴えながら平和ボケしたのか!!?
というのは、翌日に銀杏BOYZのライブを観た後の結果論的な感想だ。
銀杏BOYZの"ぎ"の字も考える余裕がなかった初日の朝。
自分で組んだ予定より2時間も寝坊して、
会場に時間ギリギリでついて、
ギリギリについたばっかしに案の定、長蛇の列に並ばされてやきもきして、
ゲートをくぐった瞬間メインステージまでダッシュ!!
彼方から聞こえてくる山口の声をキャッチしたときのオレの心ん中は、
昨年のRIJF以来のサンボマスターのライブが観れる歓喜で満たされていた。
そしてメインステージについて感じたものは、
「ん?ステージ小さい」
「どうやって前に行くんだ?」
「山口ぃー!!」
っと、こんなあんばい。
ダッシュして酸欠、
初参戦のARABAKIで勝手がわからない、
そんな中、視界の先で叫んでるサンボマスター。
正直、軽くパニックである。荷物が重いのである。
そんな感じで今では自分でも盛り上がってたのかどうか記憶がない。
去年のお台場野外ファクトリーやRIJFのように、
演奏を止めて長い時間「愛と平和」コールを叫び続けるようなこともなく、
今になってどうしてこうして細かいことが思い出せないのかな?って、
それほどインパクトがなかったって結論をつける勇気もないオレなんだ。
ただ一言だけ言えるのは、
去年のRIJFほど心を大きく揺さぶられるようなものはなかったし、
涙を流して叫んだ、あの感情を思い出させてくれるライブではなかった。
ネガティブ寄りなレポートになったけど、オレはサンボマスターが大好きです。
今年のRIJFで泣かせてくれることを期待するよ、サンボマスター!
【日本脳炎】
今年のARABAKIの良かったところは、
ステージとステージの距離がちょうどいい具合なところ。
わりと移動が楽だったので、たくさんのアーティストを観ることができました♪
日本脳炎は6月の怒髪天とギターウルフのイベントに出演するということで、
「こりゃーチェックしとかないとな」ってバンドだったので観戦。
インパクトはぼちぼちかなー。
2~3曲しか聴いてないし、
もちろん彼らが増子さんの言う「俺達界隈」の人間ならば、
得意なのは野外よりも地下だろう(笑)
意気込みや音楽性は伝わってきたけど、
2~3曲聴いて別のステージに行こうって思ってしまったのは、
離れるときに聴いてた音楽が似合わないポップスだったから。
ポップスが嫌いなわけじゃない。
そうじゃなくて、日本脳炎みたいなバンドにはロックを突き通してほしい。
あー、ここまでサンボ・日本脳炎とネガティブ。反省。
本来のオレのライブレポートってポジティブ思考なものが多いんだけどなー。
全部読もうと思って最初から読んでくれている人、
ここまで読んで気分を害していたらゴメンなさい!次は木村カエラです!
【木村カエラ】
日本脳炎⇒KOOLOGIと観る予定だったので、
当初は木村カエラは観る予定になかったんだけど、
奥田民生がギター弾いてないかなぁーって淡い期待を抱きながら、
広島風お好み焼きとアルコールを抱えつつメインステージへ戻る。
残念ながら民生の姿はなかったけど、
元気いっぱいなカエラ嬢の姿を観ることができました。
けっこうカッコいい曲・ROCKな曲が多くてびっくり。
『リルラ リルハ』の印象が強かったから、
もっとポップで可愛い音楽やってんのかと思った。
Newアルバムに入っている『circle』まで3~4曲聴いて、
KOOLOGIを観るためにメインステージを離れました。
『circle』もすごいかっこ良かったよ。
ファンのお客さんたちはタオルをぐるぐる回してた♪
【音速ライン】
さぁKOOLOGIへと向ってる途中、
これまた別のステージからよく聴き覚えのある歌と曲が。
『街風』やってて、
遠くからでもすごい数のオーディエンスが盛り上がってるのが見えて、
藤井さんの近所の床屋のおっさんみたいなトークと、
大久保さんの一人笑い(観客おいてけぼり)が観たくなってステージへ。
望んだとおりのMCが聞けたもんで、
「相変わらずだなー(笑)」
って思って、
変わったのはギターがサポートで一人加わってるのと、ドラムもサポートなんだけど。
そこがちょっと切ないね。
新曲の「みずいろの街」を聴いた後に、アベさんを拝みにKOOLOGIへ向かいました。
【KOOLOGI】
オレのライブ観戦経歴の中で最大の汚点はミッシェルのライブを観たことがないことだ。
って何回か言ってるかもしれないけど、
その後にROSSOもRadio Carolineも観てなくて、
今回のKOOLOGIで初めてミッシェルのメンバーの演奏を生で聴くことに。
そんな心境で観始めたわけなんだけど、
とにかくKOOLOGIカッコいい!!
随所でアベさんのカッティングとかソロに感慨深いものがあったんだけど、
爆音ウッドベースのサム&プルオンリーのランニングとか、
ドラムもむっちゃくちゃ激しかったし、
自称ロン毛の坊主のヴォーカルもすごい良かった!またライブ行きたい!!
フェスの醍醐味のひとつは、新しい発見があることだ!!
【ohana】
そしてフェスの醍醐味のもうひとつ。
日常生活ではもちろん、普通のライブでも滅多に感じることができない、
涙が流れるようなハッピーな気持ちになることだ。
悲しみや怒りで泣くこと、映画とかで感動して泣くこと、
それから笑い泣きはすることあっても、
幸せな気持ちに満たされて笑顔を通りこして泣き顔になることって、
少なくともオレの人生ではohanaのような音楽を大観衆の中で観たときくらいだ。
Shake your hands!
オオヤユウスケ(Polaris)、
原田郁子(クラムボン)、
永積タカシ(ハナレグミ)、
の3人の頭文字をとって「ohana」。
さらにドラムにスカパラ・フィッシュマンズの茂木欣一。
他のメンバーは存じ上げなかったけど、知らない人も含め超贅沢なメンバーである。
皆さん、ハワイアン+古き良きアメリカ的なコスチュームで、
曲はハワイアンよりもウェスタンな感じ。ギター+ピアノラインがしびれます。
歌はオオヤさんがメインで、原田さんと永積さんはコーラス中心。
3人とも独創的な声で、かつ極上の歌の上手さ。
3人のコーラスワークが、これまた極上のメロディに乗ったら一瞬でTRIPできるよ。
『予感』って曲だったかな。
もう太陽も傾いて、大自然の中で夕焼け空と細い雲。
3人のコーラスが夕暮れの柔らかい風に乗ったら幸せに満たされて泣けてきた。
極上のひとときをありがとう。
【うつみようこ】
物販をちら見した後(夕方だったのでほぼ完売)、
遠くから男のドスのきいた声が大地を揺らしているのが聞えてきた。
と思ったら、うつみようこだった。
フェスの醍醐味3つ目は、
音楽や音楽性をノンジャンルで楽しめること。
ROCKだってPOPSだってJAZZだっていいし、
恋愛を歌った曲も、自然の歌も、政治的なメッセージも、
フェスなら何だって揃っていて、全部体験することができる。
ひさびさにメタルやヘヴィロックに感化された音楽を聴いたよ。
ドライブのきいたギターサウンドに高速オルガンなんか乗ると、
どうしてもディープパープルを思い出してしまうじゃない。
近頃、ヘヴィロックって言葉聞かなくなったね。
知らない人は、うつみようこのライブを観に行くといいよ。
ちなみにドラムはクハラさん。ここでまたミッシェル。
そういえばRadio Carolineも出演してたけど、
サンボマスターとかぶってたので観れませんでした。
これもまた悩ましいフェスの醍醐味。
【ACIDMAN】
フェスでもライブイベントでも、
次のアーティストが観たいからって客席の前のほうで場所を取る行為、
棒立ちだったらマナー違反だけど、のりのりだったらOKだと思うんだよね。
THE PREDATORSを観るべく向った先のステージで演ってたのはACIDMAN。
ACIDMANはCDも聴いたことないしライブも観たことなかったけど、
それでも知ってる曲はいくつかあったし、
ベースの人が煽り上手でガンガンにのりましたよ。
なにげに、ARABAKI来てから初のモッシュ突入だった♪
ラストはバラードで、アコギで聴かせてくれました。
【THE PREDATORS】
ま ち に ま っ た ぞ !!
ある意味で今回最も楽しみにしていたバンド。
オレは去年解散したもんだと思ってたからね(笑)
ARABAKIは髭-HiGE-が出るから来たようなもんだけど、
THE PREDATORSの名前が出たときは髭-HiGE-以上に「ぎゃー!!」ってなった。
そして登場!!
山中さわお!(the pillows)
JIRO!(GLAY)
ナカヤマシンペイ!(ストレイテナー)
今さらカッコ書きで説明する必要もないメンツ!
結果的に、
今回のARABAKIで最も身の危険を感じて、
その危険さ故に最高に盛り上がったライブだった。
とにかく抜いた腕を戻すところがない!
あげた脚の収めどころがない!
前から3列目くらいにいたんだけどね、
わかんねーけど、100列目くらいまでモッシュだったんだろ?
踏んだり蹴ったり踏まれたり蹴られたりだよ。
無論、盛り上がったのは3人の人気だけじゃない。
年に数回も、とゆうか結成してから数えるほどしかライブやってないのに、
この3人で何千回もライブをこなしてきたような貫禄!!!
スリーピースのバンドは数あれど、
ここまで完璧にピースのはまった音楽を聴くのははじめて。感無量でした!!!
【忌野清志郎】
ラストは清志郎さん!
もぅ帰る準備しながらだったけど、やっぱ拝見しとかないとね♪
あんな元気な50過ぎのおっさん、いないよ。
あ、ごめんなさい、おっさんじゃなくてGODだった。
Yeah!と言えぇー!!
***
ふぅ、やっと初日終了です。
2日目は分けて書こう=3